2009年02月20日

クリスマスローズ咲く頃 2009



以前お隣に住んでおられたOさんが数年前引っ越していかれるよりもさらに何年も前にいただいた鉢植え。基本的にハーブやバラ等の香りのいい花と果実樹が好きな私なので、クリスマスローズは育てたことがなかった。しかし、70年代から80年代の初め頃に好きだったマンガ家のひとりである三原順さんの「はみだしっ子」という作品の「クリスマスローズ咲く頃」という短編の中の印象から、どんな花が咲くのかすごく楽しみでいただいた記憶がある。
何年も何年も我家の鉢は花をつけず、そういえばその作品中でも”クリスマスローズの球根は、いつまでたっても花を咲かせたりはしない”という予測で終わっていたよね…。と妙に納得しながらも、我家の敷地内のいろんなところに置き場所を変え、見守り続けてきた。そして去年、初めて小さな蕾をつけた際にはうれしくて、見つけた朝すぐにOさんに報告の電話をしたのだったが、今年はもっと蕾の数が多い。

私の母と同世代のOさんには、我家がここに引っ越してきてからずっといろんな事を教えていただいていた。ご一緒にガーデニングの話をしながら、こぼれ種で出たという草花を分けていただいたり、手入れの仕方を教わったり。地域が違えば風習や慣習も微妙に違うので、いろいろ悩みとまどっている私に、「無理しなくていいから、のんびり慣れていったらいい。」とやさしくていねいにアドバイスをいただいたものだった。

ようやく、私もこの地でクリスマスローズの花を咲かせるくらいには、根をはることができたのかもしれない。


  


Posted by Dreamer at 09:39My Garden