2011年03月19日

兵庫県 加古川総合庁舎 (加古川)

昨日、お出かけついでのランチ場所となったのは、兵庫県 加古川総合庁舎9階の食堂でした。

 


以前、ネット情報で、ここの食堂は一般の人も利用できると見たことがあったのですが、興味はあってもこの建物の雰囲気になんとなく近寄りがたく思っていました。

ところが、昨日立ち寄った1階にある兵庫県立東播磨生活創造センター「かこむ」のスタッフの方にいろいろお話をうかがっていると、とても親切で親しみやすく、ていねいに「かこむ」の利用について説明をしていただき、いろいろな情報を得たり、学んだり、休憩したりするのに、ぜひ、また訪れたいと思ったので、9階の食堂もどんなところか見てみたくなったのでした。



1階エレベーター前の案内板には、牛カツめしメニューも載っています。 すっかり、カツめし気分でエレベーターに乗り込んだのですが…。スマイル





まだ12時前の時間だったので、食堂は人も少なく落ち着いた雰囲気でした。

 


カツめしも、日替わり定食A、B、Cも、ワンコイン(500円)なので、あれこれ迷ってしまいます。。。

  


今回は、日替わり定食Aにして、食券を購入し、食堂の中へ。食券をスタッフの方に見せて、カウンターにある小鉢やお漬物などを順にいただいていき、最後にメインのお皿とお味噌汁をいただいて、見晴らしのいい窓際の席に着きました。ニコニコ




窓の外には、加古川の町並みが見渡せます。

 


なんとなく、学生時代の学食や社会人時代の社食メニューを思い出してしまうような日替わりランチをいただきながら、眼下に広がっている平和な町の景色を見つめ、いろいろなことを考えていました。

先週半ばにダウンして食事を受けつけずスポーツドリンクを飲むことしかできなかった時に、”元気になったら、お気に入りのお店においしいものを食べに行きたいな…。”ということを励みにがんばっていた私も、その後に起こった東北関東大震災に遭遇し避難所で数少ないおにぎりやパンなどの救援物資で命をつないでいる方々の姿を見て、阪神淡路大震災の頃のいろんな思い出がリアルに蘇り、”温かい食事が出来てごく普通の日常生活を過ごせているだけで幸せなことなのだから、それ以上のことを望むなんて贅沢なことだ。”と食事にこだわることに罪悪感のようなものすら感じていた私も、どちらも同じ、正直な私。

燃料がなくて氷点下の極寒の体育館で毛布をかぶって我慢している方々がおられるのに、暖房のきいたところで仕事をしたり休んだりすることすら、申し訳ないと思う私も、かと言って、まったく暖房をつけずに無理をして風邪をひいたりまた体調を崩して医院に行かないといけない状態になったら貴重な医薬品を無駄にすることになるので、せめて、エアコンの温度を下げたりするなどして、無理をしない範囲で被災者の方々と同じ気持ちを共有しながら、そういった少しずつの節約を積み立てて、義援金にまわせたらいいなと思う私も、どちらも同じ、正直な私。

自分の中に、相反する、でも正直な気持ちがあって、どちらが正しいとか、間違っているとかいう問題ではなく。

今の私は目の前に広がる町並みの中で暮らす人達のひとりとして、仕事をし、生活をし、毎日を過ごしているのだけれど、そのうちに、子供たちが就職をし、結婚し、いろいろな状況が変わっていけば、また別の地で多くの時間を過ごさなければいけないことになる日が来るかもしれない。

もしもそうなってしまえば、ここで過ごしている日常の日々の数々も、遠い大切な思い出となっていく。

お気に入りのお店でいただくお気に入りランチメニューの数々やスタッフの方々の笑顔や楽しい会話も、かかりつけ医院や好きなお店等で先生や看護師さんやスタッフの方々とかわす会話の数々も、職場で同僚やお客様と過ごすひとときも、子供たちの友人ママと買い物先で出会ってなにげない立ち話をする時間ですらも、何一つ無駄なものはない、大切な時間の積み重ねだと、思えてくる。

”そんな時間を大切にしたい”と思う気持ちは、ある意味では贅沢なんだけれど、それこそが”生きる”ということの意味なのかもしれない…と、思った。


  


Posted by Dreamer at 07:00グルメ (加古川)