2017年03月01日

今日から、3月。

今日から、3月。



遍路途中、28番札所大日寺の納経所を出たところでふと見ると、1本の木にピンクと白の花が咲いているように見えたので、次のお寺に向かうため急いで撮影してきました。


最初に、バスツアーに参加して1番札所の霊山寺からスタートした日は、先達さんに導かれてついていくのに精一杯で、急ぐ道中、”もうちょっとゆっくりしたいな。”と思っていましたが、それから自分達だけで巡礼を重ねて行くうちに、”その日のスケジュールを無事に終了するには、どんなペースで進めていかないといけないのか。”ということが身に染みて、”少しずつ、自分がお遍路さんらしくなっていっている”ような気がします。

もちろん、きちんと装束を整えて、堂々と勤行をされている方々とご一緒になったり、車中から歩き遍路さんを見かけたりするたびに、頭が下がる思いでいる、まだまだ初心者マークのお遍路さんではあるのですが、今回、修行の道場である高知巡礼を無事に終えて、やはりたくさんの”気づき”があったと思います。


「5月末までに、結願する。」という、目標。

”時間的にも、体力的にも、経済的にも、かなりきついよ...。”と考える、マイナス向きの発想。

”最初から出来ないと思っていたら、出来るはずがない。どうしたら、出来るのか考えることが大事だ。”という、プラス向きの発想。


目標を持って、プラス向きの発想を心がけると、日々の生活から少しずつ変わってくる。


最初のバスツアーでは、まだ日常を離れた日帰り観光気分でスタートした遍路巡礼でしたが、義母の金剛杖をお預かりして同行し、巡礼を進めるうちに、輪袈裟を購入してお参りの前にかけるようになり、さんや袋のような白い斜め掛けバックに遍路グッズ一式を入れて持ち歩き、持鈴をつけるようになって、私なりのお遍路スタイルが整ってくると、道中で出会った方々とすれ違う時に「おはようございます。」「こんにちは。」などご挨拶をかわすことが多くなりました。

「自分が変わると、いつのまにか、まわりが変わってくる。」

よく言われる言葉ですが、そんなことを実感します。

”たとえ家族であろうと、どんなに仲のいい友人であろうと、誰かを変えたいと思っても自分が他人を変えるのは難しいし、そう思うこと自体が傲慢なのかもしれない。だけど、自分が意識して変わることで、不思議なことに、何かが変わってくる。”


今日から、3月。

まだ寒い日は続きますが、たしかに、春サクラが近づいてきています。




  
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