2014年10月05日
”地元を愛する”ということについての雑感
丹波市柏原町を
初めて訪れました。
訪れたお蕎麦屋さんがすごく素敵なところで、ゆったり憩えるランチタイムを過ごせただけでなく、予約の時間まで散策していた中で観光マップをいただきに立ち寄った観光案内所のスタッフの方、食事の後、ふらっと立ち寄った和菓子屋さん等の接客応対の数々すべてに、とても気持ちのいい秋の散策のひとときを過ごさせていただきました。
やはりおいしいお蕎麦に魅かれて訪れた同じ丹波市でも、一昨年訪れたのどかな風景の市島町とはまた少し雰囲気の違う柏原町の城下町の風景や街並みを、小旅行気分で散策しながら思っていたことの雑感から。
石破氏が地方創生大臣に就任されて以来、よりいっそう、テレビや新聞などマスコミの報道で「地方創生」という言葉を観るようになりました。
ただ「地方の活性化」という概念は、はるか以前の私がまだ大学生だったころからすでに一つのテーマとしてとりあげられてきたものであり、1980年代後半には各市区町村に対し地域振興に使える資金1億円を交付した「ふるさと創生」という政策による公共事業もありました。
思えば、学生時代の若かった頃の私は、当時暮らしていた大阪市内というロケーションが”賑やかすぎる街”だったこともあり、”地域の活性化”ということを心底理解するにはまだまだ未熟で勉強不足だったような気がします。
奈良の田舎を訪れた際の自然や京都の風情、歴史的な遺跡や建造物の数々に魅かれていたり、神戸のハイカラでおしゃれなイメージに憧れていたり。”それぞれの地方には、それぞれに魅力的なものがある”ということが、どこかであたりまえだと思っていました。でもそれは、たぶん、”観光客のひとり”という視点での感覚を超えられていなかったのだろうと、思います。
そしてその後、神戸や播磨と生活の拠点が変わっていくうちに、その土地や場所それぞれで出会いがあって、思い出が積み重なっていく過程の中で、年齢や経験を重ね、”地元を愛する気持ち”というものを理解できるようになっていったような気がします。
散策途中、思いがけず、娘がお世話になった大学のラボになっている古民家に出会いました。看板や掲示板に見入っていると、関係者の方に声をかけていただいて、いろいろお話をうかがいました。
もちろん娘の母校に限らず、現在息子が通っている大学においても、さまざまな大学のいろいろな学部で、学内にとどまらず、実際に現地に滞在して地元の方々と交流を重ねながら活動する中で、「地域の活性化」について学び、体験し、実践する講義が増えているようですが、それって、やはり、重要なことなのではないかな...と、思うのです。
最近、ふと思ったこと。
”地域の活性化”とか”地方創生”という堅苦しい言葉で語られる難しい討論番組よりも、たとえば、”鉄腕ダッシュ”という番組の中でTOKIOメンバーがいろんなところを訪ねて行って、道の駅を訪れ、地元の名産物の廃棄される運命にある食材をいただいてお料理を作るという”0円食堂”という企画コーナーの中で出会う地元の方々とのコミュニケーション等からの方が、その地域の方々だけでなく、その地域の名産物であり、ひいてはその地方全体の魅力を発信するパワーとして、ストレートにわかりやすく伝わってくるような気がします。
NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」の中でも、「”ケチ”と”倹約”は違う。倹約は黒田家の家訓です。」と語られていたように、大きな予算を使ったり、贅沢したりしなくても、さまざまな創意工夫をし、知恵をしぼって、倹約し、節約した中で生みだされたアイディアや政策が確定し、それを実現する際に必要な予算が適切なものだと判断されたならば、そこで使う必要な予算は思い切って有意義に使うこと。
そして、使った予算の内容とその結果はきちんとフィードバックして、関係者の方々と共に見直しし、きちんと検討を加えるということ。
そんな、ものすごく基本的なことを大切にする姿勢が、前出のバラエティ番組の1コーナーである”0円食堂”でも一応きちんと押さえられていて、”地元の方にうかがったその地域の名産物について、実際に生産されている方を訪れてお話をうかがい、市場に流通することはなく、また地元の方々ももったいないけれど処分することになるというものに工夫をし、加工して調理をし、最後には食材を提供してくださった方々を招いて、一緒に試食していただく”という流れの中に、見えるような気がします。
そして、そのコーナーの中に登場する方々が、自分たちが生産する地元の名産物を語る時の笑顔の中に見えるような気がする”地元の名産物に対する誇り”とか、”地元を愛する気持ち”とか。
そういう、その地に生活している人たちの”地元を心から愛する想い”の中から、「地方創生」の大切なものが生まれてくるもので、そういったものをより敏感に感じ取って、新しくより良いものに進化させるのは、少し離れた視点を意識しながら共感するという過程の中で、魅力的なものを分析し抽出していく冷静な他者の視点なのかもしれない...と、そんなことを、つれづれに思うのです。
”地域の活性化”とか”地方創生”という堅苦しい言葉で語られる難しい討論番組よりも、たとえば、”鉄腕ダッシュ”という番組の中でTOKIOメンバーがいろんなところを訪ねて行って、道の駅を訪れ、地元の名産物の廃棄される運命にある食材をいただいてお料理を作るという”0円食堂”という企画コーナーの中で出会う地元の方々とのコミュニケーション等からの方が、その地域の方々だけでなく、その地域の名産物であり、ひいてはその地方全体の魅力を発信するパワーとして、ストレートにわかりやすく伝わってくるような気がします。
NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」の中でも、「”ケチ”と”倹約”は違う。倹約は黒田家の家訓です。」と語られていたように、大きな予算を使ったり、贅沢したりしなくても、さまざまな創意工夫をし、知恵をしぼって、倹約し、節約した中で生みだされたアイディアや政策が確定し、それを実現する際に必要な予算が適切なものだと判断されたならば、そこで使う必要な予算は思い切って有意義に使うこと。
そして、使った予算の内容とその結果はきちんとフィードバックして、関係者の方々と共に見直しし、きちんと検討を加えるということ。
そんな、ものすごく基本的なことを大切にする姿勢が、前出のバラエティ番組の1コーナーである”0円食堂”でも一応きちんと押さえられていて、”地元の方にうかがったその地域の名産物について、実際に生産されている方を訪れてお話をうかがい、市場に流通することはなく、また地元の方々ももったいないけれど処分することになるというものに工夫をし、加工して調理をし、最後には食材を提供してくださった方々を招いて、一緒に試食していただく”という流れの中に、見えるような気がします。
そして、そのコーナーの中に登場する方々が、自分たちが生産する地元の名産物を語る時の笑顔の中に見えるような気がする”地元の名産物に対する誇り”とか、”地元を愛する気持ち”とか。
そういう、その地に生活している人たちの”地元を心から愛する想い”の中から、「地方創生」の大切なものが生まれてくるもので、そういったものをより敏感に感じ取って、新しくより良いものに進化させるのは、少し離れた視点を意識しながら共感するという過程の中で、魅力的なものを分析し抽出していく冷静な他者の視点なのかもしれない...と、そんなことを、つれづれに思うのです。
Posted by Dreamer at 12:34
│日常の雑感