2015年09月09日

「火花」を読んで...

又吉直樹さんの「火花」が芥川賞を受賞されて、”読んでみたいな...”と思っていた時には本屋の店頭に在庫がない状態で、職場のMさんは以前に入手してまだ読んでいる途中だと伺っていました。

そして、昨日、「Iさんが読み終わられたので、次に、いかがですか?」と声をかけていただき、本を貸してくださったので、読んでみました。

その中に出てくる井の頭公園の描写の中に、2013年秋に訪れた時の風景が、思い起こされて...。

「火花」を読んで...



どうしても、主人公が芸人さんということなので、読み進めていく上で、著者の又吉さんのイメージが重なってしまうのですが、

”なにげない風景や会話を、ていねいに見つめて、詳細にひろいあげて、よぶんな主観はできるだけ避けようと記述しているようでいて、自分自身が歩んでいる一歩一歩の軸足をきちんと保とうとしている分だけ、しっかりと視点が定まっている。”

そんな気がする文章表現に好感を持ちながら、一気に読み終えてしまいました。



”「いないいないばぁ」を知った僕は、「いないいないばぁ」を全力でやるしかない。”

”捨てたらあかんもん、絶対に捨てたくないから、ざるの網目細かくしてるんですよ。”

 「火花」より



つぶやきのような、会話のセリフに、”なるほどなぁ...”と思わされるものが多かったのは、漫才のネタを作って演じて、築いてこられたプロらしい表現だからなのかもしれないと、思いました。




タグ :火花

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Posted by Dreamer at 18:38 │本の話