2010年10月18日

1本の木ねじ

基本的に、インドア志向の我家。

主人の趣味は、おいしいものを食べる事はもちろんですが、PCやオーディオのハード関係で、パーツを組み立てたりシステムを作ったり、その関係備品をDIYすることだったりします。
そして、私は機械関係の難しい事は全くわかりませんが、主人が整備してくれるPCやオーディオ機器を使って、こうしてブログを書いたり、HPをまとめたり、仕事関係の書類を作ったり、テレビやDVDを見たりできることに、いつも、感謝しながら使わせてもらっています。

つまり、食事に関しては私が”作る人”で主人が”食べる人”ですが、PCやオーディオ機器に関しては主人が”作る(整備する)人”で私や子供達が”使う人”という役割分担が出来ているようです。ニコニコ

そして、私の趣味のガーデニングに関しては、植木関係については私の範疇ですが、ラティスなど大きなガーデニンググッズを製作する時には主人がDIYで仕上げてくれます。ピカピカ

そんなことから、休日に我家が買い物に出かける時には、いろいろなホームセンターに立ち寄って、日用品の買い物だけでなく、DIYの金具や部品の在庫状況や品ぞろえ、園芸売り場の苗やグッズ関係の充実ぶりなどを見比べてみるのも楽しみだったりします。我家近辺の車で移動できる圏内には、贅沢なくらいにホームセンターがたくさんあって、それぞれのお店に少しずつ違う特色があります。金具や部品の小さなねじの種類に至るまで品ぞろえが豊富なお店、植木鉢の種類がいろいろあって用途に応じて選べるお店、いつもていねいに苗が手入れされていて植木の悩みにも的確なアドバイスをしてくれるスタッフがおられるお店。

それぞれのお店の特徴にあわせて、休日の買い物にはホームセンターのはしごをすることが多いです。

この週末、リビングのオーディオの配置を変える事によって必要となる、テレビやオーディオ機器のサラウンドスピーカーを取り付ける支柱を作るために、木材や金具などを買ってきて、作業を進めてくれていました。

取り付け台にする木材を切って磨き、下準備を終えて、昨夜、最終の組み立て作業をしていた主人が、”え…。オドロキ ”とフリーズしています。
ベースプレートのセットに入っていた木ねじの1本のドライバーが入る切り込みがあまりにも浅くて、ドライバーが入らないものだったようです。タラーッ

「後ちょっとで仕上がるのに。もう、出かけないと思って、軽いアルコール飲料を飲んだし…。」と、くやしがっているので、とりあえず、まだ営業中だったホームセンターに電話をして事情をお話し、明日にでも私がねじの取り換えに行ったら代替品があるかどうか確認をしようとしましたら、在庫の確認をした後に折り返しお電話をいただいた売り場の担当者の方が、「不良品のねじで、ご迷惑をおかけしました。よろしければ、今から、お届けにうかがわせていただきますが…。」とのこと。

たった1本の木ねじですが、それがなければ昨日のうちに仕上げる事ができない大切な部品です。
恐縮しながらも、お願いしましたら、担当者の方が来てくださって、不良品だったねじを確認していただき、新しいきちんとしたねじと交換していただけました。

そのおかげで、昨夜、無事に完成したスピーカースタンドのプレート部分です。ニコニコ




そして、このスピーカースタンドを見るたびに、きっと、迅速にかつていねいに対応してくださったスタッフの方の印象を思い出して、”DIY関係の買い物は、やっぱり、あのお店に行かなくちゃ。”と思う気がします。

以前、”1杯のかけそば”というお話が心温まる物語としてブームになりましたが、昨日の”1本の木ねじ”に関するエピソードもまた、(かなりニュアンスは違いますが)我家が感動した実話として語り継いでいくと思います。赤面

お店や人の”信頼”というものは、そういうなにげないささやかな事のひとつひとつの積み重ねで築かれていくのかもしれません。
私もまた、自分の仕事をしていくうえで、気を引き締めていきたいと思います。





  


Posted by Dreamer at 08:41日常の雑感