2010年11月15日

カフェレスト レクルス (姫路)

このところ毎週末には、娘を送っていき、そのままどこかへお出かけするクルマ休日が続いている。

その様子を見たり、出先で購入したものをおすそわけで届けたりすると、ご近所の方からは「いつも、仲がいいね~。」と言われることも多いのだけれど、そもそも、私と主人は基本的に相性が悪いと、お互いに思っている。
音楽に関するところで重なっている部分があったり、建築家のガウディが好きだったり、そういう趣味的な部分では多少通じるものがあるのだけれど、根本的な性格や考え方や行動に水と油のように違う部分があって、そういう部分がぶつかりあって衝突してしまうと、子供達があきれるくらいの喧嘩に発展したりもする。
そのうえに、結婚してすぐからの同居生活の中で、主人の家の考え方に全面的に私があわせてきた日々が長く、当然、そこでは”主人の意見がすべて正しい”となってしまう世界だっただけに、別居して、ようやく私が少しずつ自分の意見や考え方を主張するようになると、”2人の意見をお互いに尊重して、すり合わせる”ということすら、主人にとっては自分が妥協しないといけない部分が理解できないという状況でもあった。

それでも、リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」という著書にもあるように、”性格や考え方(つまりDNAの構成)が全く違っている父と母を持つからこそ、そのDNAの半分ずつを受け継いだ子供たちには何かプラスになっている事もあるだろう...。”というのが、お互いになんとか協力し合って日々を過ごしていく納得点だったりする。

そのため、娘を送っていった後、父と母が2人でどこかにお出かけしているという状況は、少なくても休日の朝から両親が口論を闘わせている場面に遭遇しなくていいだけでなく、何かおいしいお土産を持って帰って来てくれるという期待がある分、ひとり自由に過ごしながらお留守番をしている息子にとっては幸せな休日のスタートになっているのだろう...と思われるのだった。

  ******************************

と、あいかわらずめちゃくちゃ理屈っぽい、長い前書きの後に。。。アセアセ

昨日の日曜日の朝、簡単な朝食の後、バイトに出かける娘を駅まで送って行くことになり、そのついでに、今年もシーズンに入った生牡蠣を購入するため、室津へ行こうということになった。

そして例のごとく、バタバタと簡単な朝食のみで出ることになるので「途中、休憩ついでにモーニングを食べる事ができるお店の心当たりは?」という主人のために、基本データを印刷して持って出たのは、カフェレスト レクルス

 


午前8時から開いているし、駐車場があるし、いつもてんこもりブログでおいしそうなメニューの写真を拝見しているので、きっとモーニングメニューも期待できるだろうという思いがありました。スマイル




オーダーしたのは、パンプキンサンドが珍しかったモーニングペアセットのC(550円)と、スパアーモンドセット(650円)。

 


スパアーモンドセットのスパゲティはボリュームたっぷりで、喫茶店のナポリタンらしい味わいでおいしかった。ニコニコ





アーモンドトーストがここでもおいしかったので、自宅のアーモンドバターが残り少なかったこともあり、お土産に購入しました。大きめサイズの容器にたっぷり入って、500円でした。ピカピカ




店内の雰囲気です。





<お店の所在地>
◇姫路市亀山1−185 ℡:079-243-1001


  


Posted by Dreamer at 12:03グルメ (姫路)

2010年11月15日

私花集 ~アンソロジィ(anthology)~

先日のこの方の記事に触発されてから、さだまさしの古い曲をはじめとした、なつかしい音楽音符をいろいろ聞けるようになってきた。





   ************************


私はずっと、両親の店の片隅でおとなしく本を読んでいて、お客様に声をかけられたらちゃんとご挨拶をして、妹や弟が生まれてからは店や自宅で面倒をみたり一緒にお留守番をする”お姉ちゃん”の役割で生きてきたので、幼い頃から、自分の感情より、周囲の環境により良い行動や考え方を優先して求められる事が多く、もうすでに、そんな思考回路がしっかり定着してしまっている自分がいるような気がします。

”自分の感情”より、”理性に導かれた模範的解答”が自分の中で反射的に優先されるのは、社会人として仕事をするうえでは便利だったりもしますが、行き場をなくした自分の感情が地底の奥深く地球内部で渦巻いているマグマのように存在しているのも事実な訳で…。ガーン

赤ん坊の時から実家の店で流れている有線のいろいろな音楽をBGMにずっと聞いて育った影響もあって、小学生の頃から、”なんで、こんな音楽を好きなん?”と周囲に言われるような音楽を自分でレコードレコードを買ってきて聞き込んでいたのは、その時々の行き場のない自分の感情を発散できる(代弁してくれる)音楽を常に必要としていたからだと、思う。


   ************************


人の心うつろいやすく その傷癒え難く 
立ち止まって うろたえるは 愛と同じ重さの悲しみ 
           「鳥辺野」(さだまさし)より

日は昇り 日は沈み 振り向けば
何もかも移ろい去って 
青丹よし 平城山の 空に満月
           「まほろば」(さだまさし)より


食べかけの夢を 聖橋から放る
各駅停車の檸檬色が それをかみくだく
           「檸檬」(さだまさし)より


   ************************


リック・ウェイクマンが、「yesyears」のDVDのインタビューの中で、”YESの音楽の中には、評論家が忌み嫌っていたemotionがある。”というような事を語っていた。(0:39.00)

私が英語を勉強したかったのは、好きなミュージシャンの奏でる音楽だけでなく、発する「言葉」をも、日本語に訳された字幕ではなく、本人のセリフをそのまま聞いて理解できるようになりたかったから。

音楽という感性の世界にも、言葉で表現できるものは必ずついてきて、表現者の訴えかけるものをそのままダイレクトに受け止められるようになれたら、私も自分の感情をもっとうまくもっと素直に言葉で表現できるようになれるような気がしていた。


   ************************


There are two paths you can go by
But in the long run
There's still time to change the road you're on.
           「Stairway to heaven」(Led Zepperin)より



人間として生きていると、必ず、いろんな時期に「分岐点」があって、私自身も悩みながら迷いながら、その都度決断し選択をして、歩み続けてきた。そんな時に、最終的に背中を押してくれたのは「天国への階段」のこのフレーズだった。

現在、子供達が進路において悩み迷っている時、親の意見を押し付ける事をしたくないと思って見守りながら、それでもアドバイスを求められたとしたら、親である私個人の考えや意見の他に周囲のたくさんの人達の考えや意見を聞いて共に話しあったうえで、”最終的に決めるのはあなたしかいない。”というしかないのだけれど、やはり、この歌詞を子供たちにも贈りたいと思う。


   ************************





海が好きですか?
それは悲しいからですか?
夕暮れ迄 海を見ていたことがありますか?

   (中略)

すべてを愛することができたら、どんなに幸せだろう。

           「黄昏迄」(さだまさし)歌詞のライナーノーツより

  


Posted by Dreamer at 09:14音楽の話