2011年03月13日

東北地方太平洋沖地震

家族の中で一番遅くに発熱してダウンしていた娘が、今回の地震当日、関東にいる友人へ送ったメールの返事が帰ってこないとずっと心配して、夜遅くに返信を受けた時、ほっとしていた。

東京ディズニーリゾートでの休日を楽しみに出かけて行っていた同僚やご家族も、当日園内で遭遇した事態に不安な状態で過ごし、液状化した中を歩いて滞在ホテルに戻っていたという。週明けに、元気で戻ってきてくれますように...と願っています。



阪神淡路大震災の時、身近に起こった事態に最初は茫然とし、何から手をつけていいのかわからず、それでも、できることからひとつずつ、通常の生活に戻すための努力をしていくしかなかった日々がありました。

電気、水道、ガスが止まって、飲み水や食事、トイレ、入浴、洗濯といった日常生活のあたりまえのことから、どうしたらいいんだろう…と、うろたえながら。

震災直後に、地元のお寺の井戸水がいただけるということでポットを持って並びに行って、一番初めに電気が復旧したため電気ポットでわかして飲んだ温かい飲み物がおいしかったこと。ありがたかったこと。

浴室の浴槽に残っていた残り水を大切にバケツに汲んで運んでは水洗トイレに流して使用したり、洗濯に使っていたりしていた時につくづく感じていた、水道水の大切さ。

ガスが復旧するまで、時折、電気温水器を備えておられたご近所の方が誘ってくださったお風呂がありがたかったこと。

「あの時に身にしみていたはずなのに、いつのまにか、忘れてしまいかけていた大切なものが思い出されてしまうね。」

心を痛めながら見つめるテレビ画面の映像の中で、とまどい、苦しみ、悲しみ、困っているのは、そんな過去の私たちの姿であり、今、現在の私たちの大切な友人たちなのかもしれない...と、思う。


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電気ポットのコンセントを抜いて、必要な時にお湯をわかして飲む1杯の温かいお茶のありがたさを思い出したり...
お風呂をわかしたら、追いだきの必要がないように、家族全員が次々に入るようにしたり...
室内で少し多く衣服を着こんで、エアコンの温度を下げたり、消してしまったり...

そんな、なにげなく、ささやかなことしかできないけれど...そんなことを積み重ねていくしかなくて。

”今の私たちに、いったい、何ができるんだろう..?”と考える事は、決して、見知らぬ誰かのためなのではなく、過去の、現在の、未来の、私たちや私たちの大切な人達のためなのかもしれないと、思う。



今回の地震の被害に遭われたみなさまへ、心よりお見舞いを申し上げます。

  


Posted by Dreamer at 22:33日常の雑感