2014年11月18日
我以外皆我師也
昔、独身時代に勤めていた会社で「我以外皆我師」という言葉をよく聞きました。
(「我以外皆我師」「我以外皆我師也」草思堂から:吉川英治記念館学芸員日誌より)
若い頃に教わったことって、やはり本人が気がつかないうちに身にしみ込んでいる...と思います。
いろいろな人に出会うたび、その相手のいいところから学ばせていただくことがあって、その出会いに感謝することが多いだけではなく、びっくりするような対応や反応にとまどって、理解するのに苦労するような出会いからもまた、それまでの自分の常識や考え方とは全く違う視点があるということを学ぶことが出来る。
そんなふうに、ずっと思ってきたけれど、さらに、最近、特にしみじみ思うこと。
たとえ同じ人の個性であっても、その時の状況や環境、対する相手との相性によって、長所にも短所にもなるんだな...ということ。
同じ個性でも違う視点で見れば、”やさしさ”と”優柔不断”、”強引”と”頼りがいがある”というふうに、まったく印象が違ってくる。
そして、その両面性を考慮せずに、最初に片側一面だけを先入観として持ってしまうと、その裏側にある長所や短所がまったく見えなくなってしまう怖さがあるということ。
バランスを持った視点を守ろうとするのならば、距離的にも時間的にも対象との距離感を意識して、まずは自分の先入観を除くために”無”の視点を意識して、そのうえで、ようやく自分の視点でしっかりと見るという手順が必要なんだろうな...と、思うのです。
「我以外皆我師也」
~吉川英治~
(「我以外皆我師」「我以外皆我師也」草思堂から:吉川英治記念館学芸員日誌より)
若い頃に教わったことって、やはり本人が気がつかないうちに身にしみ込んでいる...と思います。
いろいろな人に出会うたび、その相手のいいところから学ばせていただくことがあって、その出会いに感謝することが多いだけではなく、びっくりするような対応や反応にとまどって、理解するのに苦労するような出会いからもまた、それまでの自分の常識や考え方とは全く違う視点があるということを学ぶことが出来る。
そんなふうに、ずっと思ってきたけれど、さらに、最近、特にしみじみ思うこと。
たとえ同じ人の個性であっても、その時の状況や環境、対する相手との相性によって、長所にも短所にもなるんだな...ということ。
同じ個性でも違う視点で見れば、”やさしさ”と”優柔不断”、”強引”と”頼りがいがある”というふうに、まったく印象が違ってくる。
そして、その両面性を考慮せずに、最初に片側一面だけを先入観として持ってしまうと、その裏側にある長所や短所がまったく見えなくなってしまう怖さがあるということ。
バランスを持った視点を守ろうとするのならば、距離的にも時間的にも対象との距離感を意識して、まずは自分の先入観を除くために”無”の視点を意識して、そのうえで、ようやく自分の視点でしっかりと見るという手順が必要なんだろうな...と、思うのです。
~吉川英治~
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