2017年04月25日

おそとごはんの思い出と、憩いと絆と、感謝の心

今月初めに、娘と共に訪れたお蕎麦屋さんの思い出について。




”親心”って、すごく複雑なものがあります。

一昨年の秋、旧店舗に訪れた時の記録


娘に逢いに東京に行って、とても心さびしい不安な想いをもてあましていた日、初めてこのお店でお蕎麦をいただいて以来、私にとってはこのお店を訪れることは、おいしいお蕎麦と共に不思議な憩いをいただくことでもありました。

だからこそ、昨年の春、ネットでこのお店(旧店舗)が突然閉店されたことを知った時は、とてもショックで、私にとっての東京での心の拠り所をひとつ失ってしまったような、そんな気分になっていました。


でも、昨年の冬、やはりネット情報で、場所を変えて新店舗をオープンされていることを知り、ようやく今月初めに訪れることが出来たのでした。

ちょっと緊張しながら扉を開けると、驚いたのは、そして、うれしかったのは、大将が覚えてくださっていたこと。

「前の店、急に閉めちゃったから、お客さんにちゃんと挨拶できなかったけど、みんな、見つけて来てくれるのがうれしい。」と言ってくださったこと。

「前の店は雨漏りしてたりして、ちょうど契約更新の時期に、もう、しばらく休んでゆっくりしようかなと思って、更新せずにやめちゃったけど、たまたま、その後にここを紹介されて。本当は、もっと、ゆっくりしたかったんだけどね。」と言う大将の横で微笑む女将さんの表情には、”そんなこと言っても、実は、お蕎麦を打てて、お店に立てることがうれしいでしょ。”というかのようなやさしさを感じました。

無口に見えて、でも、ぼそっと語りかけてくださるお話には心遣いがあって、おそばやお料理やお酒などにはとてもこだわりを持っておられる大将も、そんな大将をフォローするかのようにお客様に気遣う明るくてやさしい女将さんの姿も、壁に貼られたメニューの手書きの文字も、なつかしい、以前のまま。


3年前の6月に親娘3人で訪れた”お蕎麦三昧の夕べ”の日の事も、女将さんは覚えてくださっていたのかもしれません。

今月初旬に訪れた日、私たちがお店を出てからも、あたたかく見守って手を振ってくださっていた時の笑顔が、とても、印象的でした。


いつも、本当に、ありがとうございます。

また、お伺いできる日を、心から楽しみにしています。



<過去ログ>
・ルーティンとイメージトレーニング 2015.11
お蕎麦三昧の夕べ 2014.6
癒される場所と食事についての雑感 (2014.5)
東京の思い出についての雑感 2014.3

  


Posted by Dreamer at 07:23グルメ番外編 (東京)