2010年10月04日

もりのくまさん (稲美町)

昨日の日曜日は、主人と息子、そして私はそれぞれ別行動で、両実家の訪問日。

子供達が小さかった頃は、子供の事、学校の事でいろいろ相談したり、助けられたりしあっていたママ友達とも、ひさしぶりにランチレストランやお茶コーヒーをご一緒すると、最近の話題の中にはどうしても親世代への対応という重い問題が出てくるようになっている。

戦前の教育を受け、昭和の価値観をベースに持つ親世代には、平成となって20年以上の年月が過ぎて、世の中がどんなに変わっていようとも、変われない芯のような頑固な部分があって、それはある意味では大切な事なのだろうけれど、変遷していく流れの中では本人以上に子世代、孫の世代に負担となったり、都合の悪い部分は忘れ去られて都合のいい部分だけはしっかりこだわりがあったりするような混沌の中で、とても受け入れられない部分があったりもする。

でも、みんなそれぞれの家庭の中で、それぞれ違う問題や確執を抱えながらも、なんとか出来る範囲でうまく対応していくしかない。

私自身も、結婚して以来、長い間、主人の実家の「嫁という立場の常識」という価値観として、”嫁は舅姑に逆らわずに従い、嫁の実家は盆と正月に挨拶に行くだけのよその家”と言われてきたけれど、実家を守ってくれるはずだった弟を亡くし、病床にいる妹を支えるためがんばり続けている両親もまた持病を抱えている現実を前にして、そんな「常識」を気にしていたら、全く身動きできず、結局、間に立たされざるをえない自分自身をつぶすことになる。

また、無理をして自分自身がつぶれてしまえば、本末転倒で、自分が守るべき家庭や次世代を担う子供達を支える事ができなくなる。

たぶん、そこには、絶対的な正解や間違いなどはなく、”どんなに理想を掲げても、いろいろな制約の中で出来る事は出来るけれど、無理をすると続かないからこそ、出来る事をたんたんと積みあげていくしかないという現実のみが、ただ、そこにある。”と、いうことなのだろうなぁ…と、思うしかない。


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雨上がりの週明け、そんなことをぼんやりと考えながら、とりあえず10月初めの週末の記録。

店頭で並んでいるちょっとすました果物としてのいちじくとなんとなく違う、田舎の木に実っていたものをそのままもいで食べるような、そんな素朴ないちじくの濃厚なおいしさやなつかしさを両実家へおすそわけするため、朝一番に、予約でお願いをしておいた大村農園へクルマ

そこの開店は午前10時なので、まずは実家へのお土産と頼まれものの和菓子を購入するために、先に立ち寄ったのは、松葉堂
私がいろいろ選んでいる間に、主人は作りたてでほんのりとあたたかいあんフライを先に購入して、さっそく車の中で食べていました。アセアセ

まだ午前10時前だったので、以前から気になっていた喫茶店でお茶でも飲んで待っていようかと話しつつ、ビッグママの前を通ると直売所に人がおられます。立ち寄って、うかがってみると、「いちじくの販売は、大丈夫。」との事でした。

ここまで来たらジェラートソフトクリームが気になる息子でしたが、やはりビッグママは開店前で準備が出来ていない時間でしたので、今回はあきらめてもらい、いちじくを購入するだけにして、その後、今まで前を通るたびにずっと気になっていたもりのくまさんへ。

もりのくまさん (稲美町)


ここの「もりのくまさん」というかわいいネーミングと、ログハウスのお店の外観がずっと気になっていました。スマイル

私と主人はモーニングのセット(500円)をオーダーし、やはりジェラートに未練があったのか、息子はかき氷(350円)を選んでいました。

もりのくまさん (稲美町) もりのくまさん (稲美町)


私の母は、父と結婚して以来ずっと都会の片隅で暮らしながら、祖母が暮らしていた山の空気と景色を恋しく思い、私が小さい時から「祖母の家の近くの土地にアルプスの少女ハイジに出てきたような山小屋を建てて、そこで植木や花を育ててのんびりと暮したい。」と夢見ていました。
もちろん生活の基盤となる家や仕事の関係上、夢は夢のまま月日は流れ、実家を建て替えた後に壁を木材にしてみたり、駐車場にできるスペースを作った際に車をとめる場所の周囲に植木や草花を植える土地を残してみたりして、ささやかな夢のかけらを生活の中に取り入れることで満足しています。

そのため、私はログハウス風のお店を訪れるたびに、”できることならば、そんな母の夢を現実にしてあげたかったなぁ…。”と、無理な事と知りつつも、心のどこかで思ってしまうのです。

もりのくまさんの店内の雰囲気です。

もりのくまさん (稲美町)


もりのくまさん (稲美町) もりのくまさん (稲美町)


天井が高く、ログハウスの雰囲気は良かったのですが、残念だったのは禁煙店ではなかったようで、煙草に弱い息子や私たちには、木やコーヒーの香りよりも煙草の匂いの方が強く感じられてしまったことでした。タラーッ でも、もしかしたら、時間帯によって違ってくるのかもしれません。


<もりのくまさんの所在地>
◇加古郡稲美町野谷434-1  ℡:079-495-3969







土曜日の朝、Oさんから電話をいただき、「ご近所の方が里芋を収穫した後の親いもを分けてくれたので、きれいにして用意してあるから、取りにおいで。」とのこと。

去年、こんぺいとうを訪れた際に、おくにさんから親いものコロッケの作り方を教えていただいたのですが、なかなか店頭でみない親いもをあちこちで探していたのを覚えてくださっていたのでした。

これが、土曜日の午後にOさんからいただいてきた、親いもです。ニコニコ

もりのくまさん (稲美町)


主人や子供たちはコロッケに加工しないと、そのまま炊いただけでは食べてくれませんが、実家の両親や義母はむしろ、そのまま和風の味付けで炊いた状態の方がいいとのことなので、日曜日に両実家へ届ける手作り総菜の1品になりました。ピカピカ

もりのくまさん (稲美町)


”姑と嫁”というものは、なかなか難しい関係なのだろうと思います。

完全同居時代、私が高熱が出て寝込んでいた時でも当然、食事の用意は私の役割とされていましたし、そんな中、ふらふらしながら義母と義父の昼食を作ってまた自室で休んでいて、お水を飲みに台所に行った際に、私が作った昼食がゴミ箱に捨ててあったことすらありました。

生活を共にするということは、そういうことの積み重ねなのだと、身にしみた年月でした。

正直言って、”どちらが悪いという訳ではなく、相性が悪い関係なので、ある程度距離をおいて生活をすることによって、心身への影響は改善される。”というお医者様の助言通り、現在の距離感を保っていることで、なんとかお互いにいい関係を築けているのではないかと思います。

でも「自分で煮炊きすることが、面倒になってきた。」とよくおっしゃっている義母ですので、主人の実家を訪れる際に手作りの総菜を用意するたびに、過去の捨てられていた食事の思い出が蘇ってきて、「今なら、たとえお気に召さなくて捨てられても、私が見る訳じゃないから、別にいいし。」と、自分自身に言い聞かせている、弱い心の私がいます。

そしてまた、”将来息子が結婚したら、彼の妻になり、私の孫のお母さんになってくれる人と、どういう関係が築いていけるのだろう。”と考えると、”私が過去に経験した日々のすべては、反面教師として、未来へ、次世代へ、少しでもいい状態でつないでいくための、すごく大切な体験をした日々だったのだ。”と、気持ちを切り替えて前向きにとらえていようとする、私もいるのです。


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Oさん宅の水槽に我家のグッピーの稚魚が数匹養子に行き、我家の睡蓮鉢にはメダカがやってきました。

金魚と一緒に、睡蓮鉢の中を気持ちよさそうに泳いでいます。スマイル

もりのくまさん (稲美町) もりのくまさん (稲美町)






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