2011年05月28日

プロとアマチュア、そして人間関係とおつきあいに関する雑感

我家がこの地に引っ越してきた時にお隣同士でいろいろお世話になり、その後、よりのどかで広い貸し農園が近いところに自宅を新築されて引っ越していかれてからも、Oさんにはずっと旬の野菜や果物等が収穫できるたびに声をかけていただいている。

難しいのは、”お礼や感謝の気持ちをどういう形でお返しすればいいのか”ということだった。

ずっと、「プロではなく素人が趣味で作っているものだし、農薬とかはできるだけ使わないから、形が悪かったり、虫くいがあったり、店頭に並んでいるものと比べたら、やはり違う。しかも、その中でもいい出来のものは娘のところや親戚に送ったりするので、残った自宅で食べる分をおすそわけでもらってもらうんだから、わざわざお土産を買ってもってこなくていいよ。」とおっしゃってくださるけれど、さすがに、そういう訳にはいきません。アセアセ

お中元やお歳暮などの季節のご挨拶の時期に気持ちばかりの品を選んでお届けしたり、うかがう際におすそわけという形でいただきものや手作りの総菜等を持参したり、我家が好きなお菓子などを購入しに行く時に一緒にお味見にと選んだり。

こちらは絶対に無理をしない、そして相手にも気遣いをさせない範囲で出来るお返しを心がけて、長いおつきあいが続いています。

反対に、私がプレゼントプレゼントとしていろんな方に差し上げる小さなハーブのミニブーケお花や挿し木苗や種まきで育てた植物植木鉢等も、素人が作ったものなので、お店で売っているブーケや寄せ植え等の華やかさや完成度と比べられてしまうと悲しいものがありますが、そこには私の気持ちが込められています。

そんな気持ちをそのまま汲んで受け取ってくださる方とは、きっと自然に気持ちのいいおつきあいが続くのだろうなぁ…と、思います。


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そして、プロとアマチュアの違いだけでなく、プロであるお店と顧客という関係においてもまた。

一言で外食レストランといっても、それぞれの個人によってこだわりが違う。また、家計費における食費の位置づけも違う。

優雅なマダム仲間のみなさまとおしゃれなランチに出かける事を楽しみにされている義母や夫婦2人だけの世帯である義弟夫妻のひとりあたりの外食予算は、当然、家計費の中で教育費がかなり大きな比率を占めている4人家族の我家とは違うし、その時にお店に求める雰囲気や内容も違う。

もちろん年に数回ほどの特別なイベント等の場合は少し無理をしてでもこちらがあわせていくけれど、日常生活の中で義母をお誘いして出かける際や買い物ついでに立ち寄るランチなどでは、基本、こちらがご招待という形をとる代わりにお店の選択などはこちらにあわせていただく形をとっています。

その場合、たとえば同じ和食のお店といっても、ひとり5000円クラスのランチ予算とその半分程度までの限られた予算では当然求める内容が基本的に違っているし、比較してどうこうと感想というよりクレームに近い事をおっしゃられても、私たちも困るし、お店に対しても失礼な事だと思う。

こちらが、どれだけの対価をお支払いして、どれだけの内容(サービス)を求めるのか。

そのバランスがうまく取れているお店にはひとりの顧客の立場として魅力を感じるのだろうなぁ…と思うし、そんな我家のお気に入りのお店を同じように気にいってくださる方とは一緒に食事をしに行っても楽しいし、お互いに気持ちのいいおつきあいができるような気がします。


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娘が大学内の進路選択で悩んでいた際にお願いして一緒に食事をしながらお話し相談にのっていただいた、私が学生時代からお世話になっている方が笑顔でおっしゃっていたこと。

「私のゼミを希望してくる学生と話をする際に、”あなたが私のゼミに対して希望される事や、あなた自身がしたいことは、よくわかりました。では、あなたは私のゼミのために何が出来、どんな形で私に貢献してくれますか?”と聞きます。その返事が、私がその学生を自分のゼミ生として親身になって指導したいという気持ちにさせるくらいに、心を打つかどうかが大事です。これは、今後の就活においても、その後の結婚相手を選ぶ際にも、いつも同じですよ。」

すべてに共通するものは、やはり、”自然なバランス感覚”なのかもしれない。


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昨日いただいた、畑直送の新玉ねぎと野菜たち。

プロとアマチュア、そして人間関係とおつきあいに関する雑感 プロとアマチュア、そして人間関係とおつきあいに関する雑感


新たまねぎは新鮮なうちに、現在のお隣であるKさんにもおすそわけさせていただき、喜んでいただきました。スマイル

こちらが自然な心遣いや気持ちを形にして、それを相手がどんなふうに受け取り、またどんな気遣いや思いやりを返していただけるのか。

Kさん宅とも、そんなふうななにげないやりとりが気持ち良く続けていられるおかげで、困った時にも頼り頼られるおつきあいが出来るのだろうと、思っています。ニコニコ






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Posted by Dreamer at 08:08 │日常の雑感
この記事へのコメント
梅雨に入って、朝から憂鬱な天気に起こされ 何気にブログを拝見させていただいてると、心あったまるとともに 感動・感銘いたしました。
そんな風なやさしい人づきあいができたら… どんなに幸せなことかと。
Posted by ザキ兄(にい) at 2011年05月28日 08:22
ザキ兄さん、こんにちは。

”他人は自分の鏡”だとよく聞きますが、人間関係っていくつになっても難しいのは、
自分自身がいくつになっても未熟な部分をかかえてるからなんだろうなぁ…と、
思うことが多いです。

”Dreamer”と名乗っているように、どんなに理想を追い求めても、
そんな自分の未熟さや現実のややこしい問題にぶつかって、
落ち込んだり、挫折しそうになったり。

そして、落ち込んだ自分をまた励まし元気づけ、浮上させてくれるのも
やさしくてあたたかい人間関係のつながりだったりします。(^-^)

幸せって、自分が見つけるものだから。

がんばっていきたいものですね。(*^_^*)
Posted by DreamerDreamer at 2011年05月28日 14:25