2012年11月11日
”ここにいるよ”

昨夜、父方の従弟から電話があった。
”この前、声を聞いてから、いったい何年ぶりなんだろう?”と思うくらいに、ひさしぶりに彼が電話をかけてくるのは、叔父とか親戚間での人間関係の中で、衝突したり、憤ったりして、行き場のない思いを愚痴りたいという時ばかりのようで...。
ずいぶん長い年月、実際に会うことがなくなっていても、ひとりっこの彼にとっては幼い頃に田舎で親戚が集まっていた頃の思い出の中のまま、ずっと、私は”年の離れたおねぇちゃん”なんだろうと、思う。
私はけっして、なぐさめたり、励ましたりしないし、詳しい事情がわからない中では、立場上、よけいな口出しはしたくないから、私が幼い頃に叔父や叔母にとっての姪の立場でお世話になった分だけ、彼が憤りのまま叔父達に対して反抗的な態度を取ったとか、悪たれをつくような言葉を口にしたら、”私は説教くさいことしか、言えないけど...。”と言いつつ、そのことに対して諭すだけしかできないけれど...。
気になったので、今朝、叔母に電話を入れてみたら、先に従弟の彼から電話が入っていたようで、「ありがとう。あの子の愚痴を受けとめてもらって、ごめん。」と言ってもらえて、ほっとした。
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人はみんな、それぞれの立場で、それぞれの思いがあって、出来ることと出来ない事というものが必ずあって。
私がここにいて、いろんな流れの中で、自然体のまま出来ることをしているだけで、誰かの役に立てたり、喜んでもらえたりすることは、やはり、うれしくて。
人は自分以上のものにはなれないけれど、自分以下のものでもなくて、ただ、その人であるということが大切なんだと思えることは、きっと幸せなことなのだろうと、思う。
いつの頃からか、”誰かのあらさがしをして怒ったり憤ったりしてみても、次の瞬間にそれらはそのまま自分自身に跳ね返って戻ってきて、結局、自分自身が落ち込むことになる。”と思うようになってから、そんな感情を持てなくなってしまっている私は、”臆病もの”なのだとしても、そんな自分の弱さを自分で認めたうえで、それでもなんとか自分らしく生きようとしている私、そのままで、ただ、ここにいる。
”ただ、それだけしかできなくて、ごめんね。”...って、伝えたい相手が、誰もがみんなそれぞれの心の中にいるのかもしれないと、ふと、思う。
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この従弟のお父さんである叔父は、実は、昨年の夏、私の実家の父が体調を崩しても私に全く連絡してこずに田舎の法事に不義理をした際に、いきなり我家に電話で怒ってきた叔父なので、いい意味でも悪い意味でも表現が熱血漢なのは、身内としてよくわかっている。
そして、その憤りの中に、お互いにとって”大切な人に対しての思いやり”が含まれているかどうかは、たぶん、本人が気がつかないであろう、”なにげないひとこと”にくっきりと浮かび上がって、伝わってくるものだと、私は思っています。
「去年、私の父が倒れた時、いきなり叔父が私に電話をかけてきて、怒鳴られて、正直言ってびっくりしたけど、おかげで、私は次の日に実家に駆けつけることが出来て、すぐに入院させることができたから、私は叔父に心から感謝している。その叔父に対して、たとえ実の息子だからといって、あなたがそんな表現で反抗したんだとしたら、私は正直言ってイヤだし、許せない。」と言ったら、叔父が私に怒鳴ったということを初めて知って、「そんなことを親父がしたんなら、俺が代わりに謝る。ごめん。」と、従弟の彼が反射的に言ったから...。
”彼が、親に対して反抗してぶつかって、憤るパワーの分だけ、本当に彼は心から、叔父と叔母のことを思い、愛しているのだろうなぁ...。”と、思っている私の直感は、たぶん、そんなに間違ってはいないんじゃないかな...と、信じています。
この従弟のお父さんである叔父は、実は、昨年の夏、私の実家の父が体調を崩しても私に全く連絡してこずに田舎の法事に不義理をした際に、いきなり我家に電話で怒ってきた叔父なので、いい意味でも悪い意味でも表現が熱血漢なのは、身内としてよくわかっている。
そして、その憤りの中に、お互いにとって”大切な人に対しての思いやり”が含まれているかどうかは、たぶん、本人が気がつかないであろう、”なにげないひとこと”にくっきりと浮かび上がって、伝わってくるものだと、私は思っています。
「去年、私の父が倒れた時、いきなり叔父が私に電話をかけてきて、怒鳴られて、正直言ってびっくりしたけど、おかげで、私は次の日に実家に駆けつけることが出来て、すぐに入院させることができたから、私は叔父に心から感謝している。その叔父に対して、たとえ実の息子だからといって、あなたがそんな表現で反抗したんだとしたら、私は正直言ってイヤだし、許せない。」と言ったら、叔父が私に怒鳴ったということを初めて知って、「そんなことを親父がしたんなら、俺が代わりに謝る。ごめん。」と、従弟の彼が反射的に言ったから...。
”彼が、親に対して反抗してぶつかって、憤るパワーの分だけ、本当に彼は心から、叔父と叔母のことを思い、愛しているのだろうなぁ...。”と、思っている私の直感は、たぶん、そんなに間違ってはいないんじゃないかな...と、信じています。
Posted by Dreamer at 22:33
│日常の雑感