2010年11月15日

私花集 ~アンソロジィ(anthology)~

先日のこの方の記事に触発されてから、さだまさしの古い曲をはじめとした、なつかしい音楽音符をいろいろ聞けるようになってきた。

私花集 ~アンソロジィ(anthology)~



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私はずっと、両親の店の片隅でおとなしく本を読んでいて、お客様に声をかけられたらちゃんとご挨拶をして、妹や弟が生まれてからは店や自宅で面倒をみたり一緒にお留守番をする”お姉ちゃん”の役割で生きてきたので、幼い頃から、自分の感情より、周囲の環境により良い行動や考え方を優先して求められる事が多く、もうすでに、そんな思考回路がしっかり定着してしまっている自分がいるような気がします。

”自分の感情”より、”理性に導かれた模範的解答”が自分の中で反射的に優先されるのは、社会人として仕事をするうえでは便利だったりもしますが、行き場をなくした自分の感情が地底の奥深く地球内部で渦巻いているマグマのように存在しているのも事実な訳で…。ガーン

赤ん坊の時から実家の店で流れている有線のいろいろな音楽をBGMにずっと聞いて育った影響もあって、小学生の頃から、”なんで、こんな音楽を好きなん?”と周囲に言われるような音楽を自分でレコードレコードを買ってきて聞き込んでいたのは、その時々の行き場のない自分の感情を発散できる(代弁してくれる)音楽を常に必要としていたからだと、思う。


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人の心うつろいやすく その傷癒え難く 
立ち止まって うろたえるは 愛と同じ重さの悲しみ 
           「鳥辺野」(さだまさし)より

日は昇り 日は沈み 振り向けば
何もかも移ろい去って 
青丹よし 平城山の 空に満月
           「まほろば」(さだまさし)より


食べかけの夢を 聖橋から放る
各駅停車の檸檬色が それをかみくだく
           「檸檬」(さだまさし)より


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リック・ウェイクマンが、「yesyears」のDVDのインタビューの中で、”YESの音楽の中には、評論家が忌み嫌っていたemotionがある。”というような事を語っていた。(0:39.00)

私が英語を勉強したかったのは、好きなミュージシャンの奏でる音楽だけでなく、発する「言葉」をも、日本語に訳された字幕ではなく、本人のセリフをそのまま聞いて理解できるようになりたかったから。

音楽という感性の世界にも、言葉で表現できるものは必ずついてきて、表現者の訴えかけるものをそのままダイレクトに受け止められるようになれたら、私も自分の感情をもっとうまくもっと素直に言葉で表現できるようになれるような気がしていた。


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There are two paths you can go by
But in the long run
There's still time to change the road you're on.
           「Stairway to heaven」(Led Zepperin)より



人間として生きていると、必ず、いろんな時期に「分岐点」があって、私自身も悩みながら迷いながら、その都度決断し選択をして、歩み続けてきた。そんな時に、最終的に背中を押してくれたのは「天国への階段」のこのフレーズだった。

現在、子供達が進路において悩み迷っている時、親の意見を押し付ける事をしたくないと思って見守りながら、それでもアドバイスを求められたとしたら、親である私個人の考えや意見の他に周囲のたくさんの人達の考えや意見を聞いて共に話しあったうえで、”最終的に決めるのはあなたしかいない。”というしかないのだけれど、やはり、この歌詞を子供たちにも贈りたいと思う。


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私花集 ~アンソロジィ(anthology)~


海が好きですか?
それは悲しいからですか?
夕暮れ迄 海を見ていたことがありますか?

   (中略)

すべてを愛することができたら、どんなに幸せだろう。

           「黄昏迄」(さだまさし)歌詞のライナーノーツより




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Posted by Dreamer at 09:14 │音楽の話