2011年03月31日

わふう菜館 こんぺいとう (荒井)

昨日のランチレストランは、ひさしぶりのこんぺいとう

いつもの日替わりランチももちろん魅力的だったんですが、昨日は昨年12月に主人の平日休暇の日に訪れた際、主人がオーダーしようとして残念なことにタレが品切れだったため食べられなかったかつめしをお願いしました。

わふう菜館 こんぺいとう (荒井)


いつものように午後1時過ぎでお昼のピークが過ぎた頃に到着だったため、ランチタイムのお客さま方が帰られて落ち着く時間帯だったこともあり、おくにさんのやさしさに甘えて食事をしながら、いろいろなお話をさせていただきました。

わふう菜館 こんぺいとう (荒井)
新メニューに掲載されたカロリー計算の試算された数字を見て意外だったのは、日替わりランチのメインをお肉にした場合より、かつめしの方がカロリーが低いこと。(※ただし、ポテトサラダを生野菜のサラダに替えていただくと、また変わってくるようです。)
こんぺいとうのかつめしのタレはやさしい味わいだし、生野菜のサラダもついていて、なんとなくヘルシーなイメージにも納得。スマイル

最後のコーヒータイムまでゆったりとくつろいだ気分で過ごさせていただいた、ランチタイムでした。

わふう菜館 こんぺいとう (荒井)





<わふう菜館 こんぺいとう:過去ログ>
2011.1.20
2010.12.22
2010.11.30
2010.10.7
2010.9.7
2010.8.5
2010.6.27
2010.4.28
2009.10.28
2009.7.15
2009.6.11

<わふう菜館 こんぺいとうの所在地>
◇高砂市荒井町扇町10-9  ℡:079-443-1042




 
 ************************************


どんなことにも理想と現実があって、自分の理想をどのレベルに置くかで現実に対する満足感が違ってくる。

そして、自分と他人では、同じ物事を見ていても、見方も受けとめ方も評価も全く違うことがある。

たとえば、瀬戸内の春の風物詩である、”いかなごのくぎ煮”を炊くという作業において...。

基本、”この時期だけのこの地域の風物詩としてのくぎ煮を炊いて、ふだんお世話になっている方々などへのご挨拶としてお届けする”という作業の中には、お中元やお歳暮といったものとは少し違う、私自身が感謝の思いを込めて炊きあげて、我家のローズマリーの花を添えて発送する過程のすべてに、お届け先に対する私の気持ちを精一杯込めているつもりでいる。

その傍らで、結婚して同居した最初のいかなごのシーズンは私はちょうどつわりの時期で、食べ物のにおいがつらかったにもかかわらず、「これは、うちの嫁ならば覚えなければいけないもの。」という義母の指導のもと、毎日2kgずつのお鍋を何回転も休みなく炊き続けて、もちろん夕食準備もして...という日々の中でいかなごのくぎ煮の炊き方を仕込まれていたため、この時期、いかなごを炊く作業で台所を離れる事ができずに、ほとんど立ちっぱなしでしょうが醤油の香りの中にいると、いきなりトラウマが蘇ってくることもある。
(こういうような数々の状況をあたりまえとして過ごした日々の結果、その後、臨月を迎える頃には妊娠中毒症と診断されて絶対安静という医師の診断が降りても、「妊娠は、病気ではない。」という義母の信念のもと朝から晩まで身体を休めることが出来ず、結局、早期緊急入院になって出産に至ったという経緯もあるため、かなり深いトラウマだと自分でもわかっている。)

そんな私にとって、いかなごを炊くしょうが醤油独特の香りには、春の訪れを告げる風物詩として家族が喜び、心待ちにしてくださる方の元へお届けした時の笑顔を思い浮かべながら炊く時のわくわくとしてうれしい気持ちと、どうしても香りと共に蘇ってきてしまう昔のトラウマとがせめぎあうという、複雑な思いが交錯する春の恒例行事になっている。

そして、ちょうど花粉症に悩む時期にも重なっているため、毎年、体調と相談しながら炊き上げたくぎ煮であっても...。

私の手作りのくぎ煮を私の気持ちごと喜んで受け取ってくださる方や、さらにお礼にとお返しをいただいてしまいかえってこちらが恐縮してしまう方がおられるかと思えば、贈答品用として売っている見た目のいい市販のものと出来栄えを比較した感想を述べてこられる方や、手作りのものを押し付けられるのはありがた迷惑だとのクレームを返される方すらおられたりして、受け取り方は人それぞれ。

そして、いかなごの不漁の年や私の体調によってお届け出来ない年があっても、出来る年にお送りしている私の気持ちだけで充分と言って下さる方がほとんどなのだけれど、待っている人の気持ちを考えたら体調うんぬんで出来ないなんて甘えている等と批判されるような反応があって、とまどってしまったり。。。

”自分の見方や自己評価や自己満足と、他人の見方や評価や満足は、全く違う。”

それはあたりまえのことなのだけれど、なにげない日常生活の中で、意外な形で突然表面に現れてくると、やはり、びっくりし、とまどい、うろたえてしまう。

たとえば、いかなごのくぎ煮という”ものづくり”においては、自分の理想の出来栄えの100%に及ばなくても、全く0よりましだという発想や、「今年も、たとえ家族の自己満足分だけであっても、無事に炊くことができた。」という”継続できた”というレベルだけでも、とりあえずは納得したい。

出来る時に出来る範囲の方々に気持ちを込めてお届けして、喜んでいただけたらうれしいし、もし、私の手作りの出来上がりでは相手の方のお好みに合わなかったならば、かえって申し訳ないことをしたと素直におわびして今後はないと引けばいいし、お届け出来ない時に出来ない事を責められても、やはり無理はできないので事情をお伝えしておわびするしかない。

たぶん、そんなふうに、細々とでいいからずっとこの時期にいかなごのくぎ煮炊きを続けていって、いつの日にか、娘が結婚して別の所帯を持った後で、もしくは息子の奥さんになってくれた人から「くぎ煮の炊き方を教えて欲しい。一緒に、くぎ煮を炊いてみたい。」と言ってきてくれて、笑顔で和気あいあいと一緒にいかなごのくぎ煮炊きを行い、次の世代に気持ちのいい形で伝えていくことが出来たなら、その時ようやく、私に複雑な思いを抱かせている深いトラウマを乗り越える事ができるような、そんな気がする。

でも、娘も息子の奥さんも両方が、たとえ私の作った出来上がり作品はもらってくれても、自分で炊くつもりは全くなかったなら、たぶん、私は彼女たちに無理に押し付けるような事はしたくない。

その時は私が昔義母から仕込まれたくぎ煮の味は、過去のトラウマごと、私があの世まで持っていき、きれいに消し去ってしまう。

単に、”いかなごのくぎ煮”というものだけにとどまらず...。

自分の価値観を誰かに無理に押し付けるということや、反対に、無理をして受け入れるということには、悲しく、つらい負の連鎖が続くから。

”どんなことでも、無理することなく、自分も相手も楽しく続けていけるように気遣いながら、やっていくしかない。”

そして、自分の体調管理をきちんとして、健康でいないと前向きでいられないから。

今日、また、思い切って、第一歩を踏み出しました。
おくにさんとのお話の中で、やさしく背中を押していただいたおかげです。
昨日は、本当に、ありがとうございました。m(__)m



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この記事へのコメント
生きていたら人の善意に触れることも多いけれど、
そうでない事にも関わってしまう、
どこかで期待しながらどこかで絶望もする。
人それぞれといえばそれまでですが、
人って何だろうと思うことも多いですよね。。。。。


>自分の価値観を誰かに無理に押し付けるということや、
反対に、無理をして受け入れるということには、
悲しく、つらい負の連鎖が続くから。


そうですね。
その事に気がついていらっしゃる姿勢が素敵です。
多くの方は、繰り返してしまうんですが。

播州地方って、他の地域と比べて
自殺とDVの比率が高いと聞いたことがあり、
(某支援団体の情報から)
価値観の固定化や押し付けが多い為に
そんな悲しい結末が起こるように思います。

全てをあるがままに受け入れていくのは
とても難しいとは思いますが、
そうであればと願うことから始まるんですよね。


それにしても大変なことを乗り越えてらしたんですね。
落第主婦のあたくしにはとてもとても・・・。
ほんとに尊敬します。。。。。
Posted by おくねえ at 2011年03月31日 17:33
おくねぇさん、長文のひとりごとのような私信追記に、
やさしいコメントをありがとうございます。

長年の同居生活の中で背負い込んでいたいろいろなものに、
阪神淡路大震災の後のいろいろな事の負担がさらに重くのしかかって、
とうとう身体が持ちこたえられなくなった過去のトラウマが、
もともと私の体調が弱りやすいこの時期に起こった今回の震災の映像などで
フラッシュバックしやすくなっていて、すごく不安定な気分を抱えていたんですが、
昨日、なにげない体調不良の世間話から、不思議なくらいに素直に
おくにさんとあれこれお話させていただいて、そこで語り合っているうちに、
たくさんのことに気づかせていただいたような気がします。

たぶん、昨日のランチタイムのさりげないおしゃべりの中で、
ぼんやりと私の頭の中で渦巻いていたものの一部を、
今日、こんな形でまとめてみたものですから、
すべては、おくにさんのやさしさとお心の大きさのおかげだと思います。

”全てをあるがままに受け入れていく”

”Let it be”の精神は、まだまだ、私には遠いけれど、
目標では、あります。

でも、やっぱり現実は、ジタバタあがいたり、もがいたり、落ち込んだりする、
自分の弱さとか、未熟な部分とかをなだめて、隠して、
なんとか、がんばっていくしかない...って、気がしています。
Posted by DreamerDreamer at 2011年03月31日 18:48